今回は薬剤師目線の投稿です。
漢方薬を飲んだことがある方であれば目にしたことがあるであろう、ツムラの漢方薬。
今回は医療用医薬品のツムラ漢方薬の色と横線の意味について書いてみようと思います。
監査時などに役立つツムラ漢方薬の外観からの見分け方
ツムラ漢方薬の色
まずは色について解説していきます。
これは医療関係の方であればよくご存じの事だとは思いますが、
処方番号の1の位の数字で統一した色が印刷してあります。
1の位の色が統一されていると便利な一方、1の位が同じ漢方が2種以上処方で出ていると間違えやすいので
監査の時や服用するときには注意が必要です。
ちなみに色に関して…
『処方番号の1の位の数字で統一した色が印刷してあります。便宜的につけた色で、特に意味はございません。』
と公式サイトで記載あり。
1の位:1⇒水色
1の位:2⇒緑
1の位:3⇒黄緑
1の位:4⇒黄色
1の位:5⇒橙色
1の位:6⇒ベージュ色
1の位:7⇒茶色
1の位:8⇒赤色
1の位:9⇒ピンク色
1の位:0⇒青色
(※色の表現は私の感覚です)
となっています。
例として・・・有名なツムラ葛根湯は1番なので水色ですね!
出典:ツムラの漢方処方解説
ツムラ漢方薬の数字の両側の線の意味
では、漢方薬の数字の両側に付いている線には何か意味があるのでしょうか?
ちなみに私は薬局に勤務して5年目くらいに年上の薬剤師の方から教えてもらうまで知りませんでした。
1~9番までは、端までいかない短い横線が両側に1本ずつ付いています。
例1:ツムラ1(葛根湯)☟

例2:ツムラ9(小柴胡湯)☟
出典:ツムラの漢方処方解説
そして、10番以降は下記の法則で付いています☟
端まで引かれた長い横線⇒10の位、100の位を表しており(1の位は色で区別される)、
横線1本で10。太い横線1本で50を表しています。
つまり、
62番防風通聖散は☟
出典:ツムラの漢方処方解説
太い横線1本(50×1=50)+横線1本(10×1=10)+緑色(1の位は2)
なので50+10+2=62。
100番大建中湯は☟
出典:ツムラの漢方処方解説
太い横線2本(50×2=100)+青色(1の位は0)なので100+0=100。
138番桔梗湯は☟
出典:ツムラの漢方処方解説
太い横線2本(50×2=100)+横線3本(10×3=30)+赤色(1の位は8)
なので100+30+8=138。
という事がわかるわけです!
監査の時など、この原理を知っておけば便利ですね!
間に他の漢方薬が挟まっていないかなどを見る時に束を横から見てみれば発見できます。
ちなみにツムラの製品番号のつけ方には何か意味はあるか?
⇒『特に意味はありません。(おおむね、承認申請順といったところです。)』
と公式サイトで記載がありました。
これは薬剤師であれば慣れで覚えることになりますが、私もよく処方がでるような漢方以外は調べないとわからないです。
実際の監査時活用法
では実際に監査などでどのように活用するかを画像と共に見てみましょう。
ここではツムラ31番呉茱萸湯と、ツムラ41番補中益気湯を例にしてみます。
ツムラ31番呉茱萸湯(正面)☟

ツムラ31番呉茱萸湯(横)☟

31番なので、横線3本(10×3=30)+水色(1の位は1)ですね!
ツムラ41番補中益気湯(正面)☟

ツムラ41番補中益気湯(横)☟

41番なので、横線4本(10×4=40)+水色(1の位は1)ですね!
この2つの漢方薬は両方共1の位が1なので、色が両方水色という所が間違えやすいポイントです。
監査時には、漢方薬名と番号をしっかりと確認する必要があります。
しかし、21包ずつフィルムで括ってあるため一枚ずつ確認するのは骨が折れます。
そこで活用できるのが、数字の両側の線!というわけです。
実際に画像で見てみましょう。
この漢方薬を監査しましょう☟

正面の画像を見ると呉茱萸湯でしょ!と思いますが・・・横から見てみるとどうでしょう?

ん?今度はずらして横から線の数をよーく見ると・・・


前側3枚は呉茱萸湯だけど、後ろ側4枚は補中益気湯でした(汗)!!!
フィルムの中にまで他の漢方薬が潜り込むことは少ないと思いますが、余った漢方を戻す時に間違えて色の同じ(1の位が同じ)漢方薬の中へ戻してしまう、という事はあり得るので『数字の両側の線の意味』をしっておけば監査で気づけるはずです。
いかがでしたでしょうか?
これで調剤過誤を未然に防ぎ、漢方薬の監査の時間が少しはスピーディになれば幸いです。

